京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

宗谷岬その2

宗谷岬は慰霊の岬であり歴史の岬でもある。旧海軍望楼ーロシア帝国との関係が悪化し始めた1902年(明治35年)に、国境の備えとして旧帝国海軍が建設したもの。明治年代の建築物で稚内市内で現存する唯一のものであることから、1968年(昭和43年)12月に市有形文…

宗谷岬その1

宗谷丘陵のなだらかな下り道を下ってゆくと宗谷海峡の海が見えてきた。宗谷岬、日本の最北端(北緯45度31分22秒、東経141度56分11秒)にある岬である。辺り一帯は宗谷岬公園(宗谷岬平和公園)として整備されていて、海岸を見下ろす高台には大岬(宗谷岬)旧…

ノシャップ岬から宗谷岬へその2

宗谷丘陵の一番高い場所にあるのが航空自衛隊の円山レーダーサイト。その南側には巨体風車が立ち並ぶ。宗谷岬ウィンドファームといい集合型風力発電所である。2005年(平成17年)11月に竣工した。日本最北端の宗谷丘陵の約1,500haの牧草地に立地しており、三…

ノシャップ岬から宗谷岬へその1

ノシャップ岬の落日を堪能した後、稚内の町で一泊し、翌朝宗谷岬に向かった。すっかりお馴染みとなっていたオロロンラインは稚内で終わり、利尻富士とも別れを告げて稚内から宗谷岬までは国道238号線(宗谷国道)が道案内をしてくれる。風車の林立する宗谷岬…

ノシャップ岬その4

夕陽が水平線に隠れ始めると、たちまちその姿を没してゆき、次の瞬間夕陽は完全に沈んでしまった。茜色の空とカモメとイルカの影を置き土産にして・・・

ノシャップ岬その3

夕日をバックにしたカモメのシルエットが浮かび上がると、展望台のあちこちでため息をつくかのような静かな、だが感動したちいさな歓声が広がっていった・・・

ノシャップ岬その2

休日だと観光客がもっと多くて賑やかなのだろうけどウイークデーだから人影も少なく静かな時間が流れてゆく。展望台の中央にあるイルカの像の影が次第に黒くなってゆくと、いつの間にか大勢(でもないが)の観光客が手に手にカメラを持って落日の決定的瞬間…

ノシャップ岬その1

稚内駅からノシャップ岬までは車で約20分。着いたのが午後5時前であった。ノシャップ岬のこの日の日没は午後5時55分であり、日没まで時間は十分にある。ノシャップ岬(野寒布岬)は翌日の目的地である最北端の宗谷岬と宗谷湾を挟んで西南西に約20キロ離れて…

鉄路の最北端 稚内駅

稚内港から稚内駅に向かう。稚内駅は日本で最も北にある鉄道駅である(北緯45度24分44秒)。この日2016年の9月は6日から台風襲来による集中豪雨のため宗谷本線の稚内、抜海間が不通となっていて、この日の駅は閑散としていた。残念ながら改札口は閉鎖されて…

稚内港の風景

稚内の市内に入ると港に向かった。港の風景とその港を風雪から守る、稚内港北防波堤ドームを見たかったからである。稚内港北防波堤ドームは宗谷湾を望む北埠頭のシンボルであり、強風と荒波を防ぐ全長427mの世界でも珍しい半アーチ形ドームは、円柱70本の柱…

稚内へ

利尻富士を見ながら、逃げ水(蜃気楼)の見えるオロロンラインをひたすら稚内に向かって走る。利尻島は日本最北の地、稚内より西、サロベツの海岸線から利尻水道をへだてて約20kmの洋上に浮かぶ周囲63kmの円形の島。この島の象徴である利尻山(標高1,721m)…

羽幌・天塩からサロベツ原野へ

天売島、焼尻島は羽幌(はぼろ)町に属し、両島への連絡船は羽幌港から出ている。羽幌から天塩と、天売島、焼尻島を車窓から眺めながらオロロンラインをさらに北上する。天塩町に近づくといつの間にやら車窓から天売島、焼尻島の島影は消え、利尻富士と利尻…

道の駅風Wとままえからの眺望

苫前町にある「道の駅風Wとままえ」(みちのえきふわっととままえ)からの眺望は雄大である。沖に見える二つの島、左が天売島で、右が焼尻島である。天売島は羽幌港の西30kmの日本海に浮かぶ。島の東側に並んで浮かぶ焼尻島とともに羽幌町に属している。面積…

苫前港と三毛別羆事件復元現地

北海道留萌管内中部に位置する町、苫前町(とままえちょう)は風力発電が盛んであり、国道232号から見える北海道最大級の風力発電風車群は雑誌などで取り上げられることも多い。苫前町にある苫前港は澄み切った青空と豊穣の大地と海原が広がる。が一方で大自…

にしん街道道の駅 おびら鰊番屋

道の駅おびら鰊番屋は、北海道留萌郡小平町にある国道232号・国道239号の道の駅である。敷地内に国指定の重要文化財「旧花田家番屋」(鰊番屋)があり、道の駅の施設自体もそれに合わせて古い木造の建築物風に建てられている。歴史文化保存展示ホールには、…

にしん街道旧花田屋番屋

にしん街道にある「道の駅おびら鰊番屋」は敷地内に国指定の重要文化財「旧花田家番屋」(鰊番屋)があり、道の駅の施設自体もそれに合わせて古い木造の建築物風に建てられている。「旧花田家番屋」は1905年頃に建築された鰊御殿で、地元の網元であった花田…

にしん街道小平町

冬季、シベリアから激しい北風が吹き寄せるにしん街道は風の街道でもあり、その風力を利用した大規模な風力発電が盛んであり、北に進むにつれ、風力発電の大きな風車が視界に飛び込んでくるようになる。にしん道沿いにある小平町(おびらちょう)は留萌郡に…

留萌の朝その2

留萌の朝その1

増毛町を過ぎ次の町である留萌の町で一泊したわたしどもは、翌日朝日にきらめく留萌港を見ながら稚内に向かった。北海道の地名でも特に美しい響きを持つ留萌。その留萌港では現在においてもニシンが水揚げされ、その魚卵であるカズノコの国内最大の加工地で…

増毛町の町並み風景

雄冬岬の北側、雄冬の少し北から山側にある脇道に入り急坂を登ったところにあるのが雄冬岬展望台である。標高135mの展望台は眼下に日本海と断崖絶壁を眺める絶景展望スポットとなっており、特にここから眺める夕陽は格別と言われる。眼下には増毛の町と増毛…

雄冬岬

オロロンラインをさらに北上してゆくと雄冬岬が見えてくる。雄冬岬(おふゆみさき)は石狩市浜益区(旧浜益村)の国道231号線沿いの雄冬海岸に位置する断崖の中にある岬である。この地域一帯は厳しい断崖絶壁の中に位置しており、道路が未整備で訪問が著しく…

にしん街道

日本海オロロンラインは北海道日本海側の石狩市から稚内までの国道231号・国道232号の愛称である。オロロンとは天売島に住むオロロン(ウミガラスの別名)にちなんだものである。オロロンラインは石狩からただひたすら日本海の海岸線に沿って北上し、稚内に…

道北へ

旅に同行してくれた上の娘と新千歳空港でレンタカーを借り、北を目指し、留萌から稚内、宗谷岬から旭川に回り、最後に下の娘が住む洞爺湖まで5泊6日の旅である。この「北の大地追憶シリーズ」も道北に向かうことで最終章に入った。空港から一般道、高速道路…