2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧
滋賀県高島の町から比良山の北麓、畑の棚田に続く国道をひた走りに走ると、山間への入口あたりに広がる水 田地帯に至る。穏やかな春の日に照らされた水田は田植えを待っていた。
帰りの電車の時間もあり、まだ祭りの余韻の残る日牟禮八幡宮を後に家路につく。一歩八幡宮から出るとそこは 静けさと漆黒の闇が広がる。だが八幡堀のあたりはぼんぼりのほのかな灯かりの中に夜桜が浮かび上がって いた。さきほどのあの激しく燃え盛る大松明…
参道に立てられた大松明は次々と点火されてゆくと勢いよく燃え広がって、あたりは昼間のように明るくなり、 人々の影が浮かび上がる。そして八幡まつりは最高潮を迎える。
天を衝くような大松明に火が点じられると炎はたちまちのうちに上の方へ燃え広がり、肌と髪が焼けるような熱さ に思わず後ずさりする。丸太を芯にして造られた大松明はワイヤー等で支えられており、倒れてくることはない が自分のほうに崩れてくるのではない…
美しい鳥居が立つ日牟禮神社への参道の入口、八幡堀に架かった白雲橋あたりで、松明に火が付けられると激 しく燃え盛る松明は参道を曳きずられて神社に向かう。炎に照らされた参道の傍の満開の桜木が美しく、妖艶な 雰囲気さえ漂わせていた・・・